• Sack, A. T., Camprodon, J. A., Pascual-Leone, A., & Goebel, R. (2005). The dynamics of interhemispheric compensatory processes in mental imagery. Science, 308, 702-704.

研究会で紹介した論文.ここ最近目を通したものの中では面白かったので紹介した.low-frequency rTMSによる左parietalの持続的抑制中に右parietalにevent-related triple-pulse TMSを施行して右parietalが左parietalの機能を補償するかどうかを調べている.研究会でも細部にはいちゃもんがついてたけど,基本的なアイデアは,考えつくヒトには考えつくのだろうけど,賢いねーと思った.


  • 思うこと

TMSがらみで思うことを.TMSの研究って,結構fMRIで賦活が認められた部位に与えて,その賦活が副次的なものではなくて当該領域がcritically involvedであることを確認するのが多い(と思う).ところで,ある現象にある脳部位がcritically involvedなのだが,その現象が実際に生じるかどうかはstochasticに決まるということはあると思う.そのような場合,ある現象が生じるときと生じないときを比較してもその脳部位の賦活はfMRIで拾えないけど,やっぱりその部位にTMSを与えると現象が生じなくなるということにならないだろうか?