研究会

学内で行われた研究会に参加してきた.AISTのYさんのご発表.公開しているせいか,なぜかそこら辺のおじいさんやらおばあさんが聴衆に混じっていて,そうなると質疑応答の時に自分のこととか明らかに無関係だと思われることとかを話し出すヒトがいた.私ならまともには受け答えようせんわ,と思うけれど,Yさんはそういうヒトに対してもきちんと受け答えされていた.私も一つ質問させていただいた.勉強になりました.
今までやってきたことをまとめて話しておられたので,手を交差したら時間順序判断が不正確になって,ヒトによってはpsychometric functionがS字型からN字型になって反転したりするというアレももちろん話に出てきた.発表中に「利き手による差があるのか?」という質問が誰かから出たときに,交差といっても右手を上に交差するよりも下に交差した方が不正確だということをちらっと話しておられた.それはorthogonal S-R compatibilityを思い起こさせるものであったので,でもそのときはその名前が思い出せなかったのもあって,「上と右のつながりは上と左のつながりよりも強いからですか?」という質問をした.お答えとしては,「自分もたぶんそうだと思っているが,公にそういうこと言うと叩くヒトがいるので言わない」ということで,orthogonal S-R compatibilityを私を含めて聴衆に説明して下さった(あと,上-右,下-左のつながりを示す例として半側空間無視の症例を挙げておられた,これはよく知らないのだけど…).